ただいまの吉田議員のご質問に順次お答え申し上げます。 まず、対話型行政を推進する上で、広報についての基本的な考え方についてご質問 をちょうだいいたしました。 対話型行政を進めていく上で、いろいろなポイントがあろうかと思っております。 原点はともかく県民のかたがたが県の方に絶えず顔を向けていただきたい、そ して、それを出発点としていろいろな県の情報を受け止め、また県に対して意見を寄 せていただきたい、そういうことでございます。そのためには、何と申しましてもこち らから提供、お知らせする情報を快く、積極的に受け止めていただけるような内容の ものであるかどうかということが非常に大切なことでございまして、幾らたくさんの ものをつくりましても、それが読みづらい、余り関心をそそるような構成になってい ないとうことでは全く無意味でございますので、絶えずそういう点については、県民 にたいするお知らせ、広報等については、県民にまず読んでもらわなければいけない んだぞというようなことを繰り返しいいながら仕事に取りかかってもらっているとこ ろでございますし、また、常時いろいろな広報だけではなくて、例えばいろいろな記者 発表、記者会見、そういうものはどうやって県民の皆様にうまく伝わるかというよう なことにも、いろいろ心がけさせているところでございます。
それからもう一つ、その工夫とともに大切なのは、そうやってお知らせをして県民 の皆様が関心を抱いていただいて、県にそれを問い合わせてみよう、聞いてみよう、 こういううふうにアプローチをして下さったときに、それに対してどういう対応なり をするのかというのが、県民の皆様がこれから引き続いて顔を向けていってくださる かどうかの分かれ目の一つになるようなことが多々あるわけでございます。せっかく 聞いたのに何とぶっきらぼうな返事であったとか、「それは私の所轄ではありませ ん」とか「どこへ行って聞いてください」とか、そういう対応が、全くこれから期待 している先の芽を消してしまうことに成なりますので、そういう点についても特に注 意をしなければいけないなというようなこともございまして、まずスタートの広報と いうことについて、紙面構成であるとかテレビの載せ方であるとかは本当に常時 見直し、工夫をしておりますけれども、プラスといたしまして、県の職員一人ひとり の対応ということも加えた形で広報を意味あるものにしていかなければいけない、そ んな気持ちを強く持ちながら、広報には取り組んでいるところでございます。 次に、今のお話ともちょっとかかわる話なんでございますけれども、県民の皆様に 県政に参加していただくための取り組みについてご質問がございまして、知事への手 紙というようなものが一体どんなふうに動いているか、状況等についてのご質問がご ざいました。 数で申しますと、知事への手紙と申しますか、私の提案制度で寄せられたご意見は、 平成10年度は例えば2591件、こういうことになっております。この中でI−Netかもめ便によるものが205通、FAXかもめ便によるものが160通 でございますので、まだまだ手紙主体という形でございます。お寄せくださいま した方々、年齢、職業、性別、大変バラエティに富んでおりますけれども、最近の傾 向といたしましては、学生さんとか会社員の方でも特に若い方、参考に大体年齢の 層を聞かせて頂いておるんでございますけれども、それによれば、そういった比較的 若い青年層からの提案が多いというふうな傾向になっております。 そして、お寄せいただきましたご提案の中には、県の施策に対する建設的な「こう いうことをしたらどうだ」というようなご注文もあれば、私どもの日々の職務執行に対 するご不満とかご注文もございますし、また、大変けしからんではないかというよう なお話もございます。なお、いろいろな前向きの提案につきましては一つ一つ具体的 に、私ども、今後の施策に反映をさせております。あるいは県の施設設備にも反映を させておりますけれども、いただいたお便りにつきましては、匿名の方々であるとか 「回答はいらないよ」という方以外には直接回答をするとか、あるいは直接接触をし て、出向いてお話をするとか、そのほか文書等での回答等々、次の交流のステップは 大切にいたしておるところでございます。 これまでもご提案、大変有意義であったなというふうに思っておりまして、今後と も大切にしていきたい、かように思っているところでございます。
第3点目、県民ニーズ調査の結果への取り組み、県の施策への反映について御質問がございました。 県民ニーズ調査は毎年やっておりますけれども、3年に1回は県民の明 様の生活や県政に対する意識とニーズを把握する基本調査、その間の2年間は、適宜 テーマを設定をいたしました意識調査という形で行っております。平成10年度には基 本調査ということで実施をいたしまして、3年前、6年前とやった調査との時系列比較等々 も行ってちょうどこれは本年度の総合計画のローリングに対しまして、貴重な資料と して活用できる、こういう具体的な今後の取り扱いを考えているところでございま す。 これまでも調査結果の活用につきましては、それをいろいろと個別の課題、例えば 今、これから県立高校の将来構想ということの実現を図っていく大きな課題がござい ますけれども、県立高校の将来構想を検討いたす際には、平成9年度に実施いたしま た高校についての意識調査を充分活用した、こんなようなことがあるわけでございま して、具体的な施策に結びつけるように、あるいは場合によっては研修のテキストに も役立たせるようにというような、それの活用にも大いに意を用いた形での意識調査 を行っているところでございます。
次に、対話集会についてのお話がございました。 ただいま申し上げましたのは、基本的には媒体を使ってのアプローチであり、交流 であるわけですけれども、お話の対話集会というのはその場で、お顔を拝 見しながらその場での多くの方々と、双方向のみならず多方向にいろいろとご議論が できるという、大変意義深い物であるというふうに思っております。県はかねてか ら、そのような対話集会を大切にしてきておるわけでございまして、定期的にもかな り前から、地域県民討論交流集会でございますとか、あるいは・・・これは地域別に 県民の方々とテーマを決めてお話をする。これは県内8カ所でやるわけですけれど も、そういうものでございますとか、さらには産業経済など各界の団体の代表の方々、ある いは青少年など各層の県民の方々を代表した「かながわを語る懇談会」であるとか、 県政モニターという制度を持ってモニター制度をやっておりますけども、その方々に 実際の集まっていただいてお話しを承る、こういうようなことを繰り返しやって、積 み重ねを持ってきております。 さらに、個々具体的なテーマに即しましては、柔軟、臨機応変にいろいろとやってお ります。近年では、例えば県央・湘南都市圏整備構想というものをつくるに際しまして は、関係地域で複数回にわたりまして地域、地域で対話集会を行う。今度の計画の ローリングでも行おうというふうに考えておりますけれども、テーマを定めた、特に その地域にかかわりのあるテーマに関しての集会等も行ってきているわけでございま して、私も時間の許す限り積極的に出席をして耳を傾け、ご意見を伝えさせていただ いておるわけでございます。 個別の課題のお話の中では、ご指摘いただきました昨年秋の財政の状況をお話 する対話集会等も、この範疇に入るものだというふうに思っております。
次に、鉄道網整備についてお話をいただきました。川崎市北部の鉄道網整備でござ います。 まずその最初は、第1点として、横浜高速鉄道3号線延伸についてのお尋ねでござ いました。 今この本路線の延長は、横浜市のあざみ野から新百合丘までということで、これは 地域の住民の皆様、横浜市の皆様にも川崎市の皆様にも大いに期待され、ご要望をた くさんいただいている路線でございまして、これはかねてから運輸政策審議会の答申 路線として位置づけていただこうということで、いろいろと活発に働きかけをしてい るところでございます。昨年12月にも、事業者の立場である横浜、延伸先である川崎 市とともに要望活動を行い、必要性を説明をいたしました。 ついせんだって、その審議会の下部組織である地域交通部会から中間とりまとめが 出されたということは、先般ご報告を申し上げたところでございますが、この中間と りまとめでまとめられました、これから検討していくための視点、方向性の中に、新 幹線へのアクセス強化というのが一つの項目に挙がっておりますので、この3号線は 新横浜駅というとことへのつながりが強く期待されているところでございますので、 この点では掲げている視点に合致するなと思っております。 もう一つ、これは議員もお話をいただきましたけれども、新横浜という横浜の新都心、 大変大きな変貌をしておりますけれども、その都市構造、機能の再編への対応という ようなことも挙げられておりますので、これからの活動ではこういった具 体的な、審議会の方が掲げられた視点にも大変沿う路線ではないかということも強調 して、運動を続けていきたいというふうに考えているところでございます。
次に、小田急小田原線の複々線化につきまして、2点お尋ねがございました。 まず最初は、和泉多摩川から向ヶ丘遊園まで暫定3線化工事の完成見通しについて でございます。 全体的には、新百合丘までの複々線化が考えられているわけですけれども、それに ついて、とりあえずまず向ヶ丘遊園まで暫定3線化を進めるのが効率的であろう、こ ういう考え方のもとで取り上げられていることでございます。それにつきまして は、なるべく早くということで私どもも強くお願いをいたしているところでございま す。 鉄道事業者によりますと、これからの事業のスケジュールといたしましては、今年 の秋頃の着工を目指して現在、川崎市の環境影響評価等の手続きを進めている。着工 を始めましたら路線の施設工事に加えまして、多摩川がございますので、多摩川を渡 る橋梁のかけかえや登戸駅の改修などもあわせて行わなければいけないということで ございます。そういう作業をこなしまして、完成は、現時点では平成16年度末を目標に しているというふうに聞いております。 完成されますと、混雑緩和ということとともに大変スピードアップが期待されると いうことでございまして、例えば、向ヶ丘遊園から新宿までのラッシュ時の所要時 間、現在では急行で33分かかっているけれども21分に短縮される、こんなような想定 にもなっているわけでございまして、大変地域の県民の皆様方のご期待の強い路線で あり、それにこたえられることになろうというふうに思っております。 二つ目の、新百合丘まではそれまでは一体いつ頃までか、こういうお話でございま す。 そうなりますと、本当に混雑緩和ということと同時に、新百合丘はこれからも いろいろな整備が図られますと、大変いろいろな鉄道路線が集まってまいります鉄道 の拠点になる。さらには、その拠点からさらに西の方にも伸びていく構想もございま すし、そういった意味で、小田急のこの複々線化が新百合丘まで進むと、さらに先の いろいろな期待も膨らんでくるわけでございます。そういう意味で、これが完成すれ ば本当にワンステップ大きく飛躍するのではないかと思っております。 これにつきましては、これまでもかながわ交通計画に複々線化を計画区間と位置づ けまして、小田急さんに対しまして強い要望を行い続けております。これに対しま して小田急電鉄からは、相模大野駅までの複々線化が最優先課題であり、それをまず 当面の目標として考えているのだというふうなお答えを、現時点ではいただいております。 私どもとしては大変、ただいま申しあげたような将来に向けて貴重な、夢のある 複々線化でもございますので、引き続き運輸政策審議会の答申路線として位置づけら れるように関係機関に働きかける、あわせまして小田急電鉄さんに対しましても、事 業化に向けて強くお願いをしてまいりたい、こんな状況にいるところでございます。 以上でございます。
自席よりの発言を、お許しください。 知事におかれましては明快な答弁、ありがとうございました。 まず、この対話型行政の推進についてということでありますが、こうした県民との 対話を重ねていくとということは、時には本当に双方の主張が食い違うことがあり、 また、調整は困難を極める、そんなこともあろうかと思いますが、行政が情報をでき るかぎり公開する事、また、知事と県民とが腹を割って議論をすることによって、また 解決の糸口が見いだされてくることもあろうかと思います。 そして、何よりも私は、県政が県民にとって身近なものに感じられ、だれが見て もよく見える形にしていただければと願っておりますし、知事のおっしゃる対話型行 政、特に知事と県民とが本当に顔をつきあわせて対話する、そういった集会を積極的 に行っていただきたいと再度要望をさせていただきます。 そして2点目の、川崎北部地域の鉄道網整備についてでありますが、この横浜市営 地下鉄、横浜市高速鉄道3号線の延伸問題、これは私たち地域の住民にとっては、も う10年来の願いでもあるわけですが、そういった高速道路、新幹線やそういいたもの に対する交通アクセスの向上、そういった神奈川県の広域的な鉄道網の整備といった 観点からも非常に重要であり、また、有効な路線であると私も考えております。 そして、小田急線の複々線化につきましても、世のお父さん舘、サラリーマンの 方々、朝の電車を利用される方々ですが、そういった方々が仕事場に向かうま で、もっとゆとりを持ってゆっくりと出勤できるような、そういった状況、混雑緩和 ができるように、今後も手を緩めず積極的に取り組んでいただきたいということを 重ねて要望させていただきまして、私の質問を終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。